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SELECTED BY THE RECORD ALONE

EROMANGA
HALL OF FAME

記録が選ぶ、エロ漫画の殿堂
殿堂 ── 作家145名 ・ サークル118組 ・ 作品438作
EHOF サークル殿堂 作品殿堂 作家殿堂 作品殿堂 出版社 紙の時代 選出基準 JPEN NSFWSFW DLsiteFANZA
CRITERIA

選出基準

FULL TEXT

EROMANGA HALL OF FAME(EHOF)の順位・殿堂入りは、すべて公開データの自動集計によって決定されます。集計は公開された記録だけを参照し、個別の作品・作家について恣意的な追加・削除・順位変更を行いません。門の水準や加点の配分といった指標の設計は人が定めたものですが、その全文を本則として公開し、改定はすべて注記します。

第1条(対象と資料)

本サイトは三つの公開記録を扱う。同人殿堂(作品殿堂・サークル殿堂)は、DLsite同人とFANZA同人の両ストアで販売中のマンガ形式の作品を対象とする(CG・イラスト形式は両ストアで同じようには測れないため対象外。理由は第6条・第7条に記す。音声・ゲーム・動画・ノベル形式も対象外)。日替わりのSPOTLIGHTのみ、DLsite(同人)で販売中のマンガ形式およびCG・イラスト形式を対象とする。商業殿堂(作家殿堂・作品殿堂・出版社)は、DLsiteで電子配信されている商業単行本の公開記録を対象とし、合算★の算出にはFANZAブックスの評価を併せて用いる(第6条)。紙の時代は、電子以前を含む書店実売の公開記録を対象とする(第8条)。いずれも成人向け(R18)流通に存在する公開記録およびその前史のみを扱う。

第2条(データ)

販売数・評価・ランキング順位は、DLsiteが公開する数値を毎朝自動取得したものを用いる。同人作品の合算(第6条)に用いるFANZA同人の販売数・平均評価・評価数、および商業作品の合算★(第6条)に用いるFANZAブックスの平均評価・評価数は、FANZAが公開する数値を週次で自動取得する。数値は取得時点のものであり、遅延を含む場合がある。単行本の発行年は国立国会図書館サーチ等の書誌情報を優先し、未収載の場合はDLsite配信年を用いる。

第3条(殿堂値)

本サイトの総合スコアは「殿堂値」(DENDO SCORE)と呼び、各殿堂のカード・個別ページに表示する。殿堂値は、どの棟でも80が殿堂の門を意味し、殿堂入りしていない作品・作家に殿堂値は存在しない。100点満点の採点ではなく、頂点は100を超える。同人作品・商業作品・サークル・作家の四つの棟の殿堂値は、殿堂内の相対値を用いず、到達(販売数または評価数)を対数で測る絶対式による(2026年8月の改定で、それまでの相対式――各指標を殿堂内で0〜100に規格化した加重合成――を全廃し、四つの棟をすべてこの形に揃えた)。紙の時代(第8条)のみ、実売に比例する素点を対数尺度で0〜100に規格化したうえで 殿堂値 = 80 + 0.25 × 素点 と換算する――残された記録が年間順位に限られ、絶対規模の到達を直に測れないためである。この換算は単調変換であり序列を変えない。絶対式であれば、殿堂値は殿堂の顔ぶれが変わっても動かず、どの棟でも80=門、100=永世顕彰の線という目盛りの意味が共通になる(100に達する到達倍率は棟ごとの較正値であり、各条に明記する)。永世顕彰は選考ではなく、殿堂値が100を超えたときに自動で定まる称号である。一度達した永世顕彰は、その後に門の水準の較正などで殿堂値が変動しても失われない――達成の日付を台帳に記録し、称号は永続する。門の水準そのものを較正で改定した場合は、その旨を当該条に注記する。算出式は各条に全文公開する。

SPOTLIGHTは、過去作の再浮上(リバイバル)・販売数の急伸(急上昇)・高評価ながら販売数の少ない作品(隠れた名作)を、あらかじめ定めた閾値により毎日自動選出する。閾値は編集的裁量を排するため事前に固定し、日々の選出に人手を介在させない。

第4条(除外)

販売終了作品、無料作品(試読版・体験版等)、およびDLsiteによりアフィリエイト対象外と指定された作品は収録しない。

第5条(作家殿堂)

作家殿堂は、DLsiteで電子配信されている商業単行本の公開記録を土台に選出する。次のいずれかを満たす作家をもって構成する。(1) 到達 R が 1.0 以上であること――これをとする。(2) 作品受賞点の合計が3.0点以上であること(門外受賞入場。第6条と同じ受賞点を作家単位に合算したもの)。あわせて、次の構造条件をすべて満たすことを課す――単行本5冊以上・デビューから10年以上・評価数加重平均★4.3以上。実在の個人でない名義(編集部・レーベル・架空名義)は対象としない。単行本の数え方は初版主義による――新装版・完全版等は初版と同一の本とみなし、単話売り・分冊・セット商品・アンソロジーは単行本と数えない。

到達 R は、その作家の全単行本の累計評価数を門の水準5,399で割った値に、紙の時代のチャート実績を換算して足したものとする。門の水準5,399は、2026年8月27日の較正時点で、構造条件を満たす母集団229名を累計評価数で並べたときの第135位にあたる値である――「歴代135人目の到達」を門と定める、という意味である。「229名・第135位」は較正した日の値であり、母集団の人数は収蔵記録の更新につれて日々動く(門の水準5,399のほうは次の較正まで固定する)。この水準は年1回校正する(前回校正 2026年8月27日)。紙の実績は第8条の作家素点(紙pscore)を用い、(紙pscore ÷ 3) × 0.75 として到達に算入する――とらのあな年間1位1回ぶん(3点)が、門の0.75倍の到達に相当するという較正である。電子の記録が薄い紙時代の作家を、電子の物差しだけで測らないための措置であり、逆に紙だけで門を越えることはできない(構造条件により電子の単行本5冊を要する)。

殿堂値 = 80 + 20 · log10(R) + Q + A + C + V

R = 累計評価数 ÷ 5,399 + (紙pscore ÷ 3) × 0.75  ……  到達
Q = clip( (評価数加重平均★ − 4.3) × 5, 0, 3 )  ……  質(上限3点)
A = min( 8, Σ作品受賞点 )  ……  受賞(上限8点)
C = clip( (今年 − デビュー年 − 10) × 0.15, 0, 3 )  ……  キャリア(デビュー30年で上限3点)
V = clip( 2.5 × log(単行本冊数 ÷ 5) ÷ log 6, 0, 2.5 )  ……  冊数(30冊で上限2.5点)
門 = R ≧ 1.0 または A ≧ 3.0(受賞救済で入場した作家は、到達の項を下限0とする)

殿堂内の序列は殿堂値による。門(R = 1.0)がちょうど80、Rが10倍になると+20、R = 10 で100に達する。100を超える作家は永世顕彰とする――永世顕彰の判定は、到達に受賞・キャリア・冊数・質の加点を合わせた総合の殿堂値で行う。加点がなければ、100は門の10倍の到達に相当する線である――歴代135人目の水準の、さらに10倍である。他の殿堂と同じく、殿堂内の相対順位(パーセンタイル)では測らない――相対方式では殿堂の顔ぶれが変わるたびに同じ作家の殿堂値が動き、作品殿堂やサークル殿堂に表示される殿堂値と意味が食い違うためである。2026年8月の改定で、それまでの相対式(4指標のパーセンタイルを50:20:20:10で加重し、上限6点の受賞加点Honorを添える方式)は全廃した。

A(受賞)は、第6条に定める作品受賞点――読者投票(エロマンガ大賞)と編集賞(このエロマンガがすごい!)の2賞のみ、順位と賞の格に応じた点数表による――を、その作家の作品について合算したものとする。1作あたり8点の上限を掛けてから作家に足し、合算にもさらに8点の上限を掛ける新人賞は受賞点の対象としない――新人賞は将来性への期待であって、生涯の到達を測る殿堂の物差しではないためである(雑誌・出版社主催の他の賞とあわせて、記録としてカードに併記するにとどめる)。受賞作と作家の突き合わせは、電子版のある作品に限らず受賞記録そのものに書かれた作家名で行う――電子版の無い受賞作(紙のみ・絶版)の受賞を落とさないためである。受賞点が3.0点以上の作家は、到達が門に届かなくても殿堂入りする(受賞救済)。このとき到達の項は下限0とし、門に届かない到達がマイナスとして働かないようにする。

デビューの定義――本殿堂において作家のデビューとは、その作家名義のマンガが商業出版物に世に出た最初の時点をいう。第一の根拠は商業誌(成年誌・一般誌・WEBマンガ誌を問わない)への初掲載とし、商業アンソロジーへの初参加もこれに含める。初掲載の年が確認できない場合、および商業単行本の刊行がそれより早い場合は、最初の商業単行本の刊行年を起点とするマンガ以外の仕事は起点としない――小説の挿絵、ライトノベルのイラスト、ゲームの原画、雑誌の表紙イラスト、画集などは、それがどれほど早い年であっても本殿堂のデビューには数えない。作家として絵を描き始めた年ではなく、マンガ家として世に出た年を測るためである。同人誌もまた起点としない(商業出版ではないため)。同人誌が商業媒体に再録された場合も、描き下ろしの初掲載をもって起点とする。

C(キャリア)の起点は、上の定義による出典付きの経歴調査によるデビュー年とする。DLsiteでの初出年は実際のデビューより数年から10年ほど新しく、それを起点にすると紙の時代から描き続けてきた作家のキャリアが実態より短く出るためである。デビュー年は、日本語版Wikipedia・国立国会図書館サーチ・まんがseek・出版社公式の作家紹介等を照合して個別に調べ、根拠と出典を作家ごとに記録している。調査で確証が取れなかった作家は、DLsiteの初出年を暫定値として用い、その旨を記録に残す(推定で埋めることはしない)。Cが測る「キャリア年数」は、デビュー年から現在までの経過年(今年 − デビュー年)とする――作家ページに表示している「活動◯年」とまったく同じ数であり、V(冊数)と同じく表示される数と計算に使う数は常に一致する。作家自身が「◯年目」と数えるときの年数、すなわちその道に身を置いてきた年月と一致させるためである。新刊の有無で長さが伸び縮みするものではなく、いったんデビューした作家のキャリアは、休筆をはさんでも数えつづけられる。
構造条件の「デビューから10年以上」も同じ経過年で測る――本殿堂でキャリアに関わる数は、表示・加点・資格のすべてが経過年で統一されている。なお構造条件は、調査値とDLsite初出年の古いほうから測る――後から新しい調査値が出たことで既存の殿堂作家が資格を失う、という事態を防ぐためである。

V(冊数)は対数で測る。5冊→10冊の一段と10冊→20冊の一段が同じ重みになり、「たくさん描いた」ことを認めつつ、薄い本の量産が構造的に有利にならないようにするためである。なお V に入れる冊数は、作家ページに表示している「単行本◯冊」とまったく同じ数である――経歴調査で紙のみの単行本まで含め、新装版・完全版・分冊・単話売りを整理した完全年表の冊数であり、構造条件の「単行本5冊以上」もこの同じ冊数で判定する。DLsiteの著者ページに登録されている作品数(分冊や完全版を含む機械的な数)は用いない。表示される数と計算に使う数は常に一致する――読者が殿堂値を自分で検算できることを、集計の手軽さより上に置く。年表を作れる調査記録がまだ無い作家についてのみ、暫定的にDLsiteの登録数を用い、調査が済み次第この冊数に置き換える。C(キャリア)とV(冊数)の合計は最大5.5点で、これは到達約1.9倍ぶん(105.5/20)の重みにあたる――長く多く描いたことは、最大で到達約1.9倍ぶんの価値を持つ、というのがこの上限の意味である。序列を決める重みは、大きいものから順に 到達 > 受賞 > 冊数+キャリア > 質 となる。

殿堂値は小数第2位まで表示し、序列は丸める前の値で決める。表示される殿堂値が同じ作家は同順位として扱う。

※本殿堂は「数字として存在する記録」だけを扱う。したがって、紙の単行本のみで活動した作家、および電子配信が他ストア専売の作家は、その功績の大きさにかかわらず現時点の集計対象に含まれない。紙の時代のチャート実績を到達に算入するのは、電子の単行本が5冊以上ある作家についてのみである。これは功績の否定ではなく、本サイトの測定範囲の限界である。電子配信が開始された作家は、その時点から同一基準で自動的に選出対象となる。全単行本が作・画の共同名義である場合は、ひとつのユニットとして顕彰する。

第6条(作品殿堂)

商業作品殿堂は、DLsiteで電子配信されている商業単行本の全数調査に基づき、次のいずれかを満たす作品をもって構成する。(1) DLsite評価数3,279件以上かつ合算★4.3以上――これをとする。(2) 作品賞の受賞点の合計が2.0点以上であること(門外受賞入場。次項)。作者が殿堂作家であるか否かは問わない。対象は単行本のみとする――単話・分冊はDLsite公式の形態区分により機械的に判別して除外する(同一内容の重複計上を避けるため)。雑誌形式および複数作家の合同作品は、同一の門・同一の式を適用したうえでアンソロジー部門として分けて顕彰する。翻訳版は原著と同一の作品とみなし、独立した枠を与えない。

本殿堂の門と式の水準は、評価数を実売の代理指標とみなす独自の推定換算(複数の実数データに基づく)によって定めている。すなわち殿堂は推定をベースに選出されるが、個々の作品の推定実売値は算出しても公表しない。合算★は、DLsiteとFANZAブックスの平均★を、それぞれの評価数で加重して平均したものとする(同人作品殿堂の合算原則を商業にも通す)。ただしFANZAブックス側の評価件数はDLsiteの1/100〜1/300しかないため、合算★は実質的にDLsite側の値に支配され、門の判定を覆すことはほとんど無い――この点は正直に記しておく。FANZAブックス側の対応が取れない作品は、DLsiteの値をそのまま合算値とする。

殿堂値 = 80 + 20 · log4( R ) + Q + 受賞点

R = DLsite評価数 ÷ 3,279 ・ Q = min( 3, max( 0, ( A − 4.3 ) × 5 ) )

A = 合算★ ・ Q = 品質加点(0〜3点) ・ 受賞点は下表の合算(上限8点)。R = 1(門の水準)で80、R = 4(門の4倍)で100、Rが4倍になるごとに+20。常用対数で書けば 80 + ( 20 ÷ log104 ) · log10( R ) + Q + 受賞点、すなわち傾きは約33.22である。同人作品殿堂と同じ形の絶対式であり、100に達する到達倍率のみを棟ごとの較正値とする(同人は門の5倍、商業は門の4倍)――式の形が同じであるから、どの棟でも80=門、100=永世顕彰の線という目盛りの意味は共通である。永世顕彰(殿堂値100超)の判定は、品質加点・受賞点を含めた総合の殿堂値で行う――加点がなければ、100は門の4倍の到達に相当する。表示は小数第2位まで、序列は丸める前の値による。表示される殿堂値が同じ作品は同順位として扱う。評価数を販売の代理として用いるこの前提は、前項の推定換算に立つ。

受賞歴による選入は、到達(実売)が時代の市場規模に依存する(古い名作ほど不利になる)ことへの補正である。対象の作品賞は、読者投票のエロマンガ大賞(2001-)と、第三者選考のこのエロマンガがすごい!(週刊SPA!・2015-2023)の二つ。受賞点は下表のとおり公開の点数表によって機械的に定める。同一作に複数の受賞がある場合は合算し、合計8.0点を上限とする。エロマンガ大賞は読者投票であり回によって規模が大きく異なるため、順位点に年係数 min(1, √(その年の総得票数 ÷ 300)) を掛ける。このエロマンガがすごい!は第三者選考であり規模の概念が無いため年係数を掛けない。順位の付かない「掲載」は点にしない。

エロマンガ大賞(読者投票・年係数あり)
1位5.0
2位4.0
3位3.2
4位2.6
5位2.2
6〜7位1.6
8〜10位1.2
11位以下・次点0.6
このエロマンガがすごい!(第三者選考・年係数なし)
大賞6.0
1位5.5
2位4.4
3位3.8
部門賞3.6
選者MVP3.0
ピックアップ(選出)2.0
まだまだ推したい!(推薦)1.5

門外受賞入場は、受賞点の合計が2.0点以上単行本に限って認める(単話・雑誌の受賞は殿堂入りの資格にしない)。門外入場作の殿堂値は、販売項 20 · log4(R) の下限を0とする――すなわち 80 + Q + 受賞点 で、最大でも91.0にとどまる。門を越えていない到達をマイナス点として刻まないための措置であり、同時に「賞で救った作品」が到達で門を越えた作品を無制限に追い越すことを防ぐ。

殿堂は瞬間の売上ではなく、評価の成熟を待つ。電書の実売は発売から何年もかけて積み上がり、読者の評価もまた同じ時間をかけて集まる。したがって刊行されたばかりの作品が門の外にあるのは仕様である――不当な低評価ではなく、まだ数えられていないだけである。逆に、10年以上前の作品がいまも評価を集め続けて門を越えることもある。殿堂の名簿は毎日自動で取り直され、門を越えた朝に自動的に迎え入れられる。なお、レビューを書くという行為そのものが記録を作り、その記録が後年の殿堂入りを決める――読者の評価文化に与えた波及もまた、その作品の功績の一部であると本殿堂は考える。

同人作品殿堂は、電子書籍市場が公開する販売数と評価を最初から合算し、作品の需要をひとつの数値として明確化することを原則とする。対象とする市場は現在、DLsite同人とFANZA同人の2ストアであり、いずれかを主とし他方を補うのではなく、両者を対等に扱って集計する。同人フロアのマンガ作品の全数調査(およびDLsiteに在籍しないFANZA専売作品)に基づき、R指数1.0以上かつ合算平均★4.3以上を満たす作品をもって構成する(CG・イラスト作品は対象外)。R指数は、各ストアの販売数をそのストアの歴代上位50位水準で割った値の和とする。合算評価数は両ストアの評価数の和、合算平均は両ストアの平均評価を評価数で加重した平均とする。

R = Ddl ÷ 50,000 + Dfz ÷ 280,000

N = Ndl + Nfz ・ A = (Adl·Ndl + Afz·Nfz) ÷ N

D = 各ストアの販売数 ・ R = R指数 ・ N = 合算評価数 ・ A = 合算平均(小数第2位まで)。添字 dl はDLsite同人、fz はFANZA同人。50,000 と 280,000 は、それぞれのストアの歴代上位50位にあたる販売数であり、門の校正定数である。市場の規模は年々変わるため、この二つの定数は年1回校正する。校正した場合は門の位置そのものが動くため、改定として明示する。FANZA側の対応または評価が無い作品は、DLsiteの値をそのまま合算値とする。

販売数を実数で足さず、各ストア内の水準に対する相対値にしてから足すのは、両ストアの販売数の「1」が同じ重みではないためである――FANZAは割引施策が強く、同じ1販売でも到達の意味が異なる。実数で合算すると、割引の強いストアで数を伸ばした作品が一律に有利になる。各ストアの歴代上位50位というそのストアの中での到達点を1と定め、そこへの近さで測れば、ストアの性格差を跨いで同じ意味の数値になる。それでも両ストアを見るのは、片方のストアだけを見る限り、もう一方で読まれた分がまるごと記録から欠落するためである。R = 1 はどちらか一方のストアだけでも歴代上位50位水準に届けば越えられる高さであり、両ストアでの到達を足し合わせて越えることもできる。

同一作品の両ストア対応は、サークルの一致・伏字を含むタイトルの正規化した類似・表紙画像のハッシュ照合という三つの判定をすべて通過したものを採用する。機械照合が成立しない組は、両ストアの表紙を並べて1件ずつ目視で確認し、同一作品と確認できたものだけを採用する――同一作品でありながら両ストアで描き下ろしの別表紙が用いられている例が実在し、画像ハッシュだけでは取りこぼすためである(目視で採用した対応は、機械照合で確定した対応と内部的に区別して記録する)。版違い(フルカラー版・色替え版等)は別作品として扱い、無印には無印を、フルカラー版にはフルカラー版を対応させる。どちらの手順でも対応が見つからない作品は、もう一方のストア分を0として扱う。DLsiteに在籍しないFANZA専売作品は、FANZA側の販売数のみでR指数を測って選出し、リンク先は常にFANZAとする(サークル殿堂・作家殿堂には組み込まない)。

殿堂内の序列は殿堂値による。同人作品の殿堂値は、R指数を対数で測る式に、合算平均★による品質加点を添えたものとする。門である R = 1.0 がちょうど80、Rが5倍になるごとに+20、R = 5 で100に達する。他の殿堂のように殿堂内の相対順位(パーセンタイル・最小最大規格化)で測らないのは、相対方式では殿堂の顔ぶれが変わるたびに同じ作品の殿堂値が動き、部門と同人作品殿堂とで同じ作品の値が食い違うためである(商業作品殿堂・サークル殿堂・作家殿堂も2026年8月の改定で同じ絶対式に揃えた)。到達と平均だけから直に定める絶対式であれば、殿堂値は殿堂の顔ぶれに左右されず、80=門、100=永世顕彰の線という目盛りの意味がどの棟とも共通になる。評価数は序列に用いない――評価数はストアの利用者数と時代に依存し、販売という同じ到達をもう一度数え直すことになるためである(門の条件である合算平均★4.3と、カードの表示には引き続き用いる)。殿堂値は小数第2位まで表示し、序列は丸める前の値で決める。表示される殿堂値が同じ作品は同順位として扱う。頂点は100を超えるため、殿堂値が100を超える作品は永世顕彰とする――永世顕彰の判定は、到達に品質加点を合わせた総合の殿堂値で行う。加点がなければ、100は門の5倍の到達に相当する線である――両ストアの歴代上位50位という門の水準の、さらに5倍。永世顕彰の線はそこに引く。

殿堂値 = 80 + 20 · log5( R ) + Q

Q = min( 3, max( 0, ( A − 4.3 ) × 5 ) )

R = R指数 ・ A = 合算平均★ ・ Q = 品質加点(0〜3点)。R = 1 で80(門)、R = 5 で100、Rが5倍になるごとに+20。常用対数で書けば 80 + ( 20 ÷ log105 ) · log10( R ) + Q、すなわち傾きは約28.61である。Qは A = 4.3 で0点、A = 4.9 以上で上限の3点。合算評価数Nは序列に用いない。表示は小数第2位まで、序列は丸める前の値による。永世顕彰(殿堂値100超)の判定は品質加点を含めた総合の殿堂値で行い、加点がなければ100は門の5倍の到達に相当する。

両作品殿堂には、殿堂入り作品をDLsite公式ジャンルタグで絞り込む「タグで検索」機能を備える。タグは表示・検索のためのものであり、選出・序列には用いない。

第7条(サークル殿堂)

サークル殿堂は、マンガ系サークルの殿堂である。DLsite同人とFANZA同人、両ストアの全数調査に基づいて選出し、対象はマンガ作品のみとする。CG集を集計から外すのは、FANZA同人の「コミック」にCG集が含まれておらず、両ストアで同じようには測れないためである――CG集を足せば、CG集主体のサークルだけがDLsite分を丸取りしてFANZA分がゼロのまま並ぶことになる。作品殿堂(第6条)もマンガのみで測っており、そちらに揃える。したがって本殿堂は、CG集を主戦場とするサークルの到達を測るものではない――測る手立てが無いことを、選ばなかったことの理由として明記しておく。

基準は、次のすべてを満たすこと。活動10年以上マンガ5作以上(両ストア通算)、サークルR指数 1.0以上。活動年数は、そのストアに在籍していた期間として測り、この起算においてのみCG集も数える(CG集から活動を始めてマンガに移ったベテランを取りこぼさないため)。翻訳版・翻訳レーベルは集計から除外する。

サークルR指数は、第6条の作品のR指数と同じ考え方による。実数を足さず、各ストアの「サークル累計販売」の水準に対する相対値にしてから足す。門の水準は両ストアとも歴代第100位のサークルの累計販売数とする――DLsiteマンガのサークルは19,142組、FANZAコミックのサークルは17,239組とほぼ同数であり、同じ順位で切ることが等格の較正になる。この較正比(FANZA÷DLsite ≒ 7.4)は、第100位を第50位や第150位に取り替えても6.9〜7.4の範囲に収まり、門の位置の取り方に対して頑健である。門の水準は年1回校正する

R = ΣD ÷ 140,398 + ΣF ÷ 1,041,907 ≧ 1.0

殿堂値 = 80 + 20 · log5( R ) + Q

ΣD = DLsite同人のマンガ累計販売数 ・ ΣF = FANZA同人のコミック累計販売数 ・ Q = 品質加点(0〜3点)。140,398 と 1,041,907 は、それぞれのストアにおけるサークル累計販売の歴代第100位の水準(2026年8月時点)。R = 1 で80(門)、R = 5 で100、Rが5倍になるごとに+20。Qは評価数加重平均★を A として ( A − 4.3 ) × 5 を0〜3点にクリップしたもの。表示は小数第2位まで、序列は丸める前の値による。なお永世顕彰(殿堂値100超)の判定は品質加点を含めた総合の殿堂値で行い、加点がなければ100は門の5倍の到達に相当する。

序列は殿堂値による。作品殿堂・商業作品殿堂と同じ絶対式・同じ傾きであり、殿堂内の相対値(パーセンタイル・最小最大規格化)は用いない――相対方式では殿堂の顔ぶれが変わるたびに同じサークルの殿堂値が動いてしまうためである。多作であること自体は加点しない――量は累計販売に現れる。

品質(★)は門にしない。作品単位であれば「★4.3未満の作品は入れない」で筋が通るが、サークル単位で同じ線を引くと、多作な老舗ほど平均が下がるという打率の問題によって、量産の老舗を締め出す条項として働く。★は上記の品質加点(0〜3点)としてのみ序列に反映する。FANZA側には評価が無いため、DLsiteに在籍するサークルの加重平均★はDLsiteの評価から求める。

両ストアのサークルの同定は、名前ではなく作品タイトルの一致を主証拠として行う。正規化した題名が両ストアで一致する作品が2件以上あるか、第6条の作品対応が1件以上あるか、あるいは題名一致1件に加えて名称一致または16文字以上の長い題名の一致がある場合に、同一サークルとして対応させる。次点が僅差で並ぶ場合は対応させず保留とし、対応の付かないサークルはもう一方のストア分を0として扱う(過大評価しない側に倒す)。FANZA側で同じ名称の別IDに分かれているものは、同一サークルとして統合する。

DLsiteに在籍しないFANZA専売サークルも、同じR指数・同じ殿堂値で測って選出する。ただし全数調査には配信開始日が無いため、活動年数は作品詳細ページから配信開始日を取得して求め、DLsite在籍サークルと同じ構造条件(活動10年以上・5作以上)を課す――片方のストアの在籍者だけが年数の縛りを受けるのでは等格でないためである。品質加点にはFANZAの評価を用い、作品の識別子はcid、リンクは常にFANZAとする。

なお、FANZA同人の一覧に販売数が表示されない作品(全体の約8%)は0として扱っているため、FANZA側の累計はわずかに過小である。上位のサークルではいずれも欠測は数作にとどまり、順位に響く規模ではないが、記録しておく。

第8条(紙の時代)

紙の時代の殿堂は、電子配信以前を含む書店実売の公開記録(とらのあな店頭ランキング。アキバBlog掲載の記録から復元)に基づく。作品はランクイン実績のすべてを収載し、集計は年間ランキングのみを用いる(半期と年間の併算は同一売上の二重計上となるため。年間が実施されなかった年は上半期を年間相当として0.5倍で算入する)。序列は総合スコアによる――各年1〜3位のメダル点(3・2・1点)と、4位以下のランクイン点(店頭実売は順位におよそ反比例するというジップ則に沿い、3÷順位 点)に、とらのあな公式の全期間実売ベスト100(2009-2022)の順位に応じたボーナス(最大3点)を加える。素点は実売に比例する量であるため、殿堂値への換算は他の殿堂の販売数と同じく対数尺度で行う。店頭の売上規模は年代で大きく異なり、年間順位だけでは時代をまたぐ比較ができないため、全期間の累計実売という絶対規模の記録で補正する。なお全期間ベスト100の集計窓は2009年以降であり、2008年以前の作品はこの補正の恩恵を受けにくい(測定範囲の限界)。作家はランクイン作品の素点合計を、同じ対数尺度で換算する。読者投票・雑誌主催の賞の記録は、紙の時代の殿堂入りの資格判定には用いない(商業作品殿堂における受賞の扱いは第6条、作家殿堂における扱いは第5条による)。作家の素点(紙pscore)は、第5条の到達Rに換算して算入する――紙の時代にしか記録の無い実績を、電子の物差しだけで測らないためである。なおFANZA通販の年間ランキング(2006-2022)は、過去年分の収録数が年を遡るほど大きく減少しており、かつ順位が欠番なく詰められているため、当時の原表との一致を保証できない。このため集計には一切用いず、年鑑に参考資料として収載するにとどめる。

第9条(派生統計と付記情報)

出版社ランキング(商業・紙の時代)等の派生統計は、殿堂データからの機械的な集計であり、独自の選出判断を含まない。レーベル名は出版社名に統合して数える。作家個別ページの経歴・年表は、国立国会図書館書誌・出版社公式資料等の公開資料に基づき、成年向け商業活動の記録のみを掲載する。

次の付記情報は、事実関係の記録であり、選出・序列には一切用いない。VOICES(受容の記録)は、同業者・識者・同時代のレビュワーによる言及を、出典と魚拓を明示して引用するもの。本人サークルの対応は、商業殿堂作家と同人サークルの同一性をDLsite公式登録情報等で確認して注記するもの。作品カードの受賞ラベルも同様に記録の併記である(第6条に定める場合を除く)。

附則: 本基準の改定は本ページの更新をもって公表する。制定 2026年。

附則(2026年9月12日): 第6条に定めるアンソロジー部門は、2026年9月12日をもって廃止する。複数作家の合同作品および雑誌形式の作品は、以後、作品殿堂の対象としない。記録は保持する――廃止時点の在籍記録は保存しており、部門の再設計を経て再設置することがある。条文本文(第6条)は改定の履歴として残す。