HALL OF FAME ・ COMMERCIAL WORK
鬼華憮散
モチ
No.019 ・ 商業作品殿堂
殿堂値
93.61
順位
第19位
評価数
7,833
4★以上
6,917
合算★
4.51
発売
2014年
キルタイムコミュニケーション ・ 二次元ドリームコミックス
認定証 No. 0186
APPRECIATION ── EHOF編
『鬼華憮散』は、苛烈な題材の中に、描き込みの密度と奇妙な可笑しみを同居させた作品集として殿堂に立つ。
鬼、獣耳の娘、妖狐、エルフなど人ならぬ少女たちを主役にした11編を収める成人向け作品集で、多くの編は非合意の陵辱を題材にする。舞台は因習の村、戦場、奴隷市場、世紀末の荒野と飛ぶが、上位のはずの存在が下位の者に屈服させられる下克上の構図が繰り返される。闘うヒロインの陵辱ものを軸に始まった二次元ドリームコミックスの一冊で、レーベルの性格が題材に表れている。主役が人外であるから過剰な描写でも読み進められる、という読者の指摘もある。
モチの画面は密度で成り立つ。陰影を惜しまず入れ、男たちの手を武骨に描き込み、線を抑えたヒロインの側との対比を作る、と複数の読者が同じ箇所を指す。一方で書き文字の造語やモブの台詞には妙な可笑しみがあり、救いのない筋でも読み心地は見た目ほど暗くない。
初出は2007年まで遡り、一冊のうちで絵柄の変遷が読める。作家の歩みを編んだ本でもある。2022年には表紙の鬼の娘がフィギュアになった。商業の殿堂では第19位にある。
数値はDLsite(商業)およびFANZAブックスの公開データの自動集計であり、人手による変更はない。 殿堂値・順位の算出は選出基準に全文を公開している。 顕彰文はEHOF編によるもので、作品の権利者・販売元とは関係がない。