文化祭ソープランド
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認定証 No. 0639
SNSに投じた1枚絵に、世界の手ざわりを書き足して束ねた。『文化祭ソープランド』は、設定の作り込みで読ませる絵物語として殿堂に立つ。
学校の文化祭で、2年C組の出し物がソープランドだという設定のもと、クラスの生徒を1人ずつ描くオムニバスである。性の規範が現実と入れ替わった架空の世界を舞台にする趣向で、殿堂では近親相姦とおねショタの部門にも入る。
本作はコマ運びでなく1枚絵の積み重ねで組まれ、作者もあとがきで変わった構成と断る。絵柄は4コマ漫画に近いと評されるゆるく柔らかなもので、そのぶん世界の作り込みが読ませる。出し物が学校の伝統だという設定が通され、書籍化で加えた人物のプロフィール、評判記を模したコラム、裏方のおまけ漫画が、作中の常識の違いを笑いとともに示す。悲壮感の無い明るさも多くの評が挙げる。
Poison Grayの作者松竜太がXで1枚絵ずつ連載したシリーズに、支援サイトの追加絵と書き下ろしを加えた166ページで、2023年7月に両ストアで出た。低価格の単話2作に続く3作目で、初の大部の1冊である。DLsiteでは発売当日に総合日間1位。買い切りで読めることを喜ぶ声が並び、SNSと支援サイトの時代にも1冊の本が求められていたことを記録する。続巻は毎年7月に出る。
殿堂の同人作品では第110位、近親相姦の部門で第3位、おねショタで第13位。サークルの看板シリーズの最初の1冊である。
試し読み
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