Connect-少女は触手と愛をつむぐ- 後編
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受け取るだけだった愛情が、選び取られる。『Connect-少女は触手と愛をつむぐ- 後編』はその転換を描いて殿堂に立つ。
父が屋敷に帰ってくる。雨が降り続き、少女は森へ入っていく父を追って、地下へ下る洞窟に行き着く。書斎で続いていた研究も、言葉を持たない生き物の素性も、ここで輪郭を現す。
山場は、差し出された白い手を少女が振り払う場面である。助かる側でいることをやめ、来た道を引き返して、置いてきた友のもとへ戻る。前編では性を知らないまま受け取るだけだったものが、ここで初めて彼女の選択になる。読者が独立に同じ場面を挙げるのは、そこが物語の重心だからである。
画面はその判断を言葉より先に伝える。父の帰宅から降り続く雨、洞窟の内側から見上げたときだけ明るい入口、外へ出たときに上がっている空。簡体中文版の読者は、光と構図が物語っていて台詞はそれを補うだけだと書いた。全編フルカラーは前編と変わらず、紙幅は69ページに増え、その多くが物語に充てられている。
出会いの場面で暗い書斎の檻にいた異形は、最後は少女とメイドとともに青空の下を歩いていく。2冊で円環が閉じ、答えは配られない。誰の想いがどこまで通じていたのかは、読者の側に残される。
2022年刊。公式翻訳は簡体中文・英語・韓国語で出た。同人の殿堂では第12位、純愛の部門では前編に次ぐ第2位にある。KOMOTAが世に出した物語は、いまもこれだけである。
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