ヒット出版社 ・ シリーズ「窓際のタバ子さん 単行本」
認定証 No. 0492
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読み終えた読者がまず物語を語り出す成人向け漫画がある。『窓際のタバ子さん』はその読み応えで作家の代表作となり、殿堂に立つ。
部屋の前で煙草を吸う少女から、黙っている代わりの取引を持ちかけられた男。少女は一度姿を消し、2年後、小学生から中学生になって戻ってくる。公式ジャンルにロリを掲げる成人向けの連作で、年齢差、家庭の困難、援助交際、合意を欠いて始まる関係といった重い題材を含む。喜劇調の短編1本を併録する。
読者がそろって挙げるのは物語の運びである。話が進むにつれ、少女が男の部屋に通っていた理由と、彼女を追い詰める家庭の事情が明かされ、男は少女のために動き出す。重い題材を抱えて温かく閉じる構成を一人の少女の人間ドラマとして読む声が多く、版元が作者に冠した物語の名手の語を裏づけた。可愛らしい人物造形と画力も繰り返し挙がる。
鈴木狂太郎は2008年に『COMIC阿吽』でデビューし、初期から画力で知られた。明るい喜劇調の作品が続いたのち、デビューから12年、2年ぶりの単行本で重い人間ドラマへ踏み込んだ。
販売の門から入場した。エロマンガ大賞2020では同率の3位に入り、商業の殿堂で第100位にある。
数値はDLsite(商業)およびFANZAブックスの公開データの自動集計であり、人手による変更はない。 殿堂値・順位の算出は選出基準に全文を公開している。 顕彰文はEHOF編によるもので、作品の権利者・販売元とは関係がない。