PERPETUAL HONORS ・ 殿堂値100超キルタイムコミュニケーション ・ アンリアルコミックス
認定証 No. 0078
成年漫画の一冊が、10年を超える長編の第1章になることがある。『PANDRA―白き欲望 黒の希望―』は、エレクトさわるのPANDRAサーガが始まった巻として殿堂に立つ。
魔法学園を舞台に、願いを叶えるという「パンドラの箱」を求めて転入してきた異能の持ち主シャリィが、箱の在処を知る者たちを召喚獣の力で問い詰めていく長編である。題材は触手と異形による陵辱で、いわゆる触手ものの成人向けファンタジーに属する。謎めいたシャリィを狂言回しに各話は焦点を移しながら進み、巻の後半で過去の回想が真実の一端を明かして次巻へ続く。
刊行月の新刊評は、画力の向上が魔物の造形にまで及び、触手や異形が湿り気を帯びた生き物として描かれるようになったと記した。描き込みが多くても線は濁らず、込み入った場面でも人物の造形が崩れないと読者は書き残している。女戦士や魔法使い、人ならざる者を常設で扱う誌として2006年に創刊された『コミックアンリアル』の方針を、長編として形にした一冊である。
前作『淫術の館』の舞台設定を引き継ぎ、デビューから5年、4冊目の単行本として出た。同じ年の評者は、キルタイムコミュニケーションの長編重視を体現する作家としてエレクトさわるを挙げている。この世界は後に2度引き継がれて2022年まで続いた。
刊行の年、とらのあな秋葉原店Aの年間ベストセラーで20位に入った。後にOVA化され、英語版は2019年と2021年に2巻ともFAKKUから出た。作者は2016年にロサンゼルスのアニメエキスポへ招かれている。殿堂の商業作品では首位、作家の殿堂入り8冊の筆頭である。
同じ作家の殿堂入り作品
6 WORKS数値はDLsite(商業)およびFANZAブックスの公開データの自動集計であり、人手による変更はない。 殿堂値・順位の算出は選出基準に全文を公開している。 顕彰文はEHOF編によるもので、作品の権利者・販売元とは関係がない。