HALL OF FAME ・ COMMERCIAL WORK
Knospenmadchen
まめおじたん
No.009 ・ 商業作品殿堂
殿堂値
95.41
順位
第9位
評価数
8,308
4★以上
7,779
合算★
4.70
発売
2019年
茜新社 ・ AOHA COMICS
認定証 No. 0450
APPRECIATION ── EHOF編
初めての作品集で、作家の到達点が先に置かれてしまうことがある。『Knospenmadchen』はその一冊として殿堂に立つ。
全体の半分を占めるのは、3編からなる連作『Adagio』である。田舎の学校で生徒を弄んでいた養護教諭が、転校してきた少女にその現場を握られる。以後、二人の上下は幾度も入れ替わる。嬲る側に回っても、蹂躙される側へ落ちても、少女は怯まない。その関係が終盤で別のものに変わっていく道筋を、短い連作でよく描いたと評者は書く。
まめおじたんの線は細く、画面は白い。透明感という語が、独立した複数の読者から同じように出てくる。情事の場面では男の姿を画面からほとんど引き、少女の肢体と表情だけを残す。それでいて相手役は性格を持つ人物として造形されており、この配分があるから関係の反転が効く。苛烈な行為の只中でも絵が濁らないことに、読者はしばしば驚きを書き残している。
掲載は茜新社の『COMIC高』と、その後継誌『COMIC アオハ』。前者が休刊し後者が始まった、そのあわいから出た初の作品集である。翌2020年からはゲーム原作のコミカライズを手がけ、作家の仕事は大手出版社の誌面と繁体中文の公式版にまで及んだ。
殿堂の商業作品では第9位にある。英語圏の作品データベースには項目だけが立ち、公式の英語版はまだない。
数値はDLsite(商業)およびFANZAブックスの公開データの自動集計であり、人手による変更はない。 殿堂値・順位の算出は選出基準に全文を公開している。 顕彰文はEHOF編によるもので、作品の権利者・販売元とは関係がない。