富士美出版 ・ 富士美コミックス
認定証 No. 0357
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成人向け漫画は、後ろめたさを燃料にしなくても成り立つ。『童貞男子更生委員会』はその立場を一冊通して貫き、殿堂に並ぶたまごろーの4冊のなかで最も高い位置に立つ。
性に積極的なヒロインを描く「ビッチもの」の短編集で、2つの連作が柱である。勉強のできる童貞の男子と2人の女性をめぐる3話の表題作と、離島の漁村を舞台にした描き下ろし込み6話の連作のあいだに、短編2編が挟まる。離島の連作は、年上の女性と年下の男子を組み合わせた「おねショタ」ものである。どの篇にも深刻な影は差さない。からっとして嫌味がない、という同じ言葉を、独立した何人もの読者が使っている。
たまごろーの画面は明るく、そして読みやすい。輪郭線は整理され、トーンの影は要る場所にだけ置かれる。読者が画面の見やすさを技術として名指しするのは、この整理のためである。台詞は短く、思ったことをそのまま口にする。作品の明るさは、線と台詞の両方から来ている。
初単行本から3年、3冊目の単行本にあたる。前2冊の人物がここにも顔を出す。初単行本の星野きららが再び登場し、2冊目の「TAKE OUT」には続編が置かれて、短編集でありながら本を追うごとに地続きの世界が広がる。作者は同じ版元で本を重ね、のちに掲載誌の40周年選集にも採られた。
殿堂の商業作品では第10位にある。刊行から9年、2つの配信元に読者の言葉が積み上がり、いまも新しい感想が加わっている。
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3 WORKS数値はDLsite(商業)およびFANZAブックスの公開データの自動集計であり、人手による変更はない。 殿堂値・順位の算出は選出基準に全文を公開している。 顕彰文はEHOF編によるもので、作品の権利者・販売元とは関係がない。