殿堂値
98.03
順位
第6位
評価数
10,350
4★以上
9,325
合算★
4.59
発売
2020年
一水社
認定証 No. 0488
APPRECIATION ── EHOF編
後味の悪さが、そのまま作品の芯になることがある。『ゆいちゃん撮影会』はその実例として殿堂に立つ。
12編に共通の主人公はいない。撮影会があり、駄菓子屋があり、公園の雑木林があり、仮面をかぶった中年がいる。少女の側が仕掛ける話と、少女が何もできない話が、ほぼ半分ずつ並ぶ。
木谷椎の線は柔らかい。丸い輪郭も、薄い腹に浮く肋も、あどけなさの側へ振れている。それでいて話の中身は明るくない。相手役の男たちには事情と理屈と後ろめたさが与えられており、暴力だけで動く者がいない。だから逃げ場のない話でも、読者は人物の側に付いていける。歪んではいるが壊れきってはいない、という言い方でこの本の余韻を書き留める読者が多い。座りの悪さを持ち味に変えているのは、この柔らかい線である。
成年向けの初単行本は2007年の『乙女の恋愛情事』で、その年の読者投票では5位に挙がっている。以後、一般誌での連載を挟みながら描き続け、本作が現在のところ最後の成年向け単行本にあたる。自作のうちで最も多く読まれ、最も高く評価されているのもこの1冊である。
刊行直後、とらのあな秋葉原店の成年コミック売上で上半期11位。公式の翻訳版は英語・簡体中文・韓国語をはじめ10言語を超える。商業の殿堂では第6位にある。
ALSO IN THE HALL
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2 WORKS数値はDLsite(商業)およびFANZAブックスの公開データの自動集計であり、人手による変更はない。 殿堂値・順位の算出は選出基準に全文を公開している。 顕彰文はEHOF編によるもので、作品の権利者・販売元とは関係がない。